プラスチックフリーかつ、ヴィーガン、そして国産の歯ブラシを私が探しはじめたのは、今から数年前のこと。
その当時から欧米の沢山のブランドから「竹製の歯ブラシ」が出ていたのですが、その全ての原産国が中国産であることが、ずっと引っかかっていました。(竹歯ブラシにまつわる こちらの記事を読んで、モンモンしてました!)
ブラシの材質も、天然を謳っているものは、豚や馬の動物性の毛が使われていて‥。
色々と探すのですが、ピンとくる竹歯ブラシが見つからず‥。
この数年間、度々探したのですが、状況はあまり変わったようには感じられませんでした。
歯ブラシの寿命は、一般的に数ヶ月といわれています。
買い替えの時期をとうの昔に迎えているのに、
買い替える歯ブラシが見つからないばかりか、新しいプラスチックの歯ブラシを買う気にもなれなかった私。
自分なりの解決策がなかなか見つからず、途方に暮れつつ‥
古いプラスチックの歯ブラシを、こっそり人知れず、大事に(←物は言いよう)使い続けておりました。
とはいえ、延命にももはや限界が‥(笑)
いよいよ、歯ブラシはもう諦めて、
アフリカやインドで歯磨きに使われているという天然のニームという植物の小枝を買おうかなぁ〜と、思い始めていた今年の春、
なんと、ついに日本のブランドから初めて竹製の歯ブラシがリリースされたことを知りました!
この数年、探してもなかったはずです。
だって、これが日本初、なのですからー!!😭
嬉しくて、早速オンラインショップにて注文してみました。
お値段1本290円+送料。良心的です☺
パッケージもシンプルでプラスチックフリー◎
他の欧米の竹製の歯ブラシに比べて、こちらは日本人に合わせた小ぶりのサイズ感◎
最初は磨く時の力の入れ方がうまく調整できず、血まみれになっていましたが😂
1ヶ月以上使ってみて、慣れて来ました!
やっぱり言語化できない身体的なレベルで、
口の中に入れた時の安心感と気持ちよさが、プラスチック製とは大きく異なります😊
特許技術を使ったオーガニック製法で超音波や紫外線による殺菌消毒を行い、防カビ剤や漂白剤は使わない。代わりに、含水率をできるだけ少なく加工することでカビの発生を抑制。口に入れるものだからこそ、安全、安心にも配慮している。”
ELEMINIST記事「プラスチックの使用を80%削減した竹歯ブラシ「MiYO-organic」 ホテルにサステナブルな選択肢を」より
ブランド「MiYO-organic-」創設者の山本美代さんのこちらのインタビューと、美代さん自身が書かれた竹歯ブラシを作った経緯が、大変興味深かったです。
「MiYO-organic-」が今回リリースした竹製の歯ブラシは、中国産の竹を使用し、中国の工場で作られています。
国産の竹を使った歯ブラシが作りたいのに、作れない‥。
その背景にある、日本が抱えている根深い竹の状況が浮き彫りになっていました。
しかしそこで判明したのが、日本の竹は適切に管理されていないがゆえに製品に使えないという現実だった。
竹製品が売れるマーケットのない日本では竹を管理する意味がなくなり、質の悪い使えない竹ばかり育つという悪循環に陥る。
そういった障壁を目の当たりにした山本さんは、最初のステップとして、より状態の良い竹が取れる中国で歯ブラシを製造することを決めた。
今同社が販売している竹製歯ブラシは、管理の行き届いた中国の竹を使い、中国の工場で製造したものだ。
「ゆくゆくは日本でも製造したいと思っています。そのためにも微力ながら、竹が売れるマーケットを大きくしていきたいです。
紙ストローが日本で一気に普及したのを見て、特に日本ではムーブメントを起こすことが重要で、アメニティにしても何かがきっかけで文化が変われば一気に浸透する可能性があります。
そういう意味ですごく期待が持てる国ですし、弊社もそのときに向けて地道に活動していくつもりです。」”
これまで存在していなかったものが、新たに生み出され
そして、今はまだ存在していないものが、これからも生み出されてゆく。
今は「ない」=「終わり」=「絶望」には、決してならない。
「この世界にあったらいいな」と思うものを、自らの手で生み出すこともできるし、
今はまだ「ない」ものも、
自分と同じように「この世界にあったらいいな」と思っている人たちが、
世界中のどこかで、今も一生懸命に作っているのだということ。
まだ出合っていない、そんな人たちの情熱の気配を感じながら
私も自分が「この世界にあったらいいな」と思うものを、創造してしていきたいです。
未来もとっても明るいなと、感じています😊